- 小切開硝子体手術とは
-
目の中の硝子体や網膜という組織に
異常をきたした病気に行われる手術です。実際は眼内に水を入れる器具（インフュージョンカニューラ）を固定し、眼内を照らすライト（眼内ファイバー）を入れ、主に硝子体を細かく切りながら取り除く器具（硝子体カッター）を使用して手術を行います。病気によって硝子体カッターを様々な器具に持ち替え手術を行います。
当院の手術は、基本的に世界最小の切開創27Gシステム（0.4mm）で手術を行うため、眼球へのダメージが最小限に抑えられ、日帰り手術が可能です。
- 適応疾患
-
適応疾患として最も頻度の高い病気は黄斑付近に異常な膜が張ってしまう黄斑上膜で、その他網膜に穴があいて剥がれていく裂孔原性網膜剥離、黄斑に穴があく黄斑円孔、糖尿病の眼合併症である糖尿病網膜症や硝子体出血などです。いずれも視力障害を残す可能性があり比較的急を要することが多い疾患です。
黄斑上膜
術前
術後一面に張った膜が取り除かれ、黄斑の生理的くぼみが戻っています。
裂孔原性網膜剥離
術前
術後穴があき剥がれた網膜が元の位置に戻っています。
黄斑円孔
術前
術後黄斑にあいた穴が塞がり、正常な状態に戻っています。
